【カタログ撮影】カタログ制作に役立つ商品撮影のポイントを解説

店頭やWEBサイトで目にするカタログ。

様々な企業による商品カタログやギフトカタログが展開されており、私たちにとって身近なツールだと思います。そのカタログに掲載する写真について、自社で撮影している企業様も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、カタログ掲載向けの「商品撮影」についてまとめました。
「可能な限り自社で撮影を行いたい!」
そういった方に向けて、カタログ掲載用の【商品撮影のポイント】を解説していきます。

商品と一口にいっても、”製品”や”サービス”など様々なものがあると思います。
そのカテゴリー別に撮影ポイントをまとめましたので、ぜひご活用ください。

では、さっそく見ていきましょう。

カタログ掲載向け 商品撮影の流れ

まずはカタログ制作に向けて、撮影の手順を確認しましょう。手順は以下の流れで行います。

  • 撮影内容の整理
  • 撮影準備
  • 撮影
  • レタッチ

それでは、それぞれの手順について順番に解説していきます。

1.撮影内容の整理

最初に、カタログ掲載写真の撮影内容を整理します。

撮影商品の点数=撮影点数とは限らず、商品に合わせて必要な撮影を行います。

撮影内容は、大きく4つの分類に分けることができます。

  • 商品の全景を見せる「商品写真
  • 機能を説明する「機能説明カット
  • 特徴をわかりやすく見せる「特徴カット
  • 実際のシーンを想定して撮影する「使用イメージ

1つ目は「商品写真」です。商品写真一つにしても、正面・背面・側面など、どこまで見せるかを判断し、撮影点数を決めましょう。

2つ目は「機能説明カット」です。”製品に備わった機能”や”サービスがどのように機能するか”など、機能を視覚化させます。

3つ目は「特徴カット」です。服で言うと”ロゴ”、”テクスチャー”、”パーツ”などを指します。

4つ目は「使用イメージ」です。製品やサービスを使用することで、どのような効果が得られるか、どんな生活が送れるか、といったイメージを写真として作り上げます。

これらの写真を、

  • カタログの紙面でどのように扱うか
  • WEBと連動したときに必要な写真はあるか

などの観点から、撮影内容を検討しましょう。
そして、他にも必要なのが「表紙」「見開き」「カテゴリーごとの扉」に付随する撮影です。

商品写真以外の整理も進めていきましょう

2.撮影準備

撮影内容を決めたら、商品撮影の準備に取り掛かりましょう。
商品撮影は撮影前の準備作業が鍵を握っています。

まずは機材から見ていきましょう。

  • カメラ (デジタル一眼カメラ、またはスマートフォン)
  • パソコン(編集で使用)
  • 照明機材(自然光でも可能)
  • 背景素材(バックペーパー、テーブルなど)
  • 画像編集ソフト(フリーソフトでもOK)

「商品写真」撮影のみであれば、上記機材で撮影可能です。

ここからクオリティを高めること、特徴・イメージ撮影することも踏まえるなら、下記機材も準備するとよいでしょう。

  • 三脚
  • レフ板
  • 下地、小道具

また、空間を含めたイメージ撮影やモデル撮影など、撮影内容によっては以下のような準備も付随してきます。

  • ハウススタジオの予約
  • ロケ地探し、下見(ロケハン)
  • アシスタントの手配
  • モデル、ヘアメイクの手配

ここまでの規模になると、自社だけで手配するには結構な手間になるでしょう。
そんな時は、窓口ひとつで手配可能な撮影スタジオに依頼することをおすすめします。

コストの対価として、クオリティ・手間・ノウハウなど見返りもきっと多く得られることでしょう。

3.撮影

準備が完了したら、いよいよ撮影開始です。

カタログ掲載用の商品撮影であれば、特に下記ポイント3点に注意しましょう。

  • 構図、アングル、比率をなるべく合わせる
  • 色味を調整する
  • 明るさを統一する

なぜこの3点を意識するかというと、カタログの構成上、同品番や次品番の商品らは同ページ、もしくは連続したページに掲載されます。
通販サイトやECサイトだと商品ページごとに分割されますが、カタログだと写真が続くため、写真の違いがより分かりやすいのです。
そのため、商品ごとに「構図・アングル・比率・色味・明るさ」がバラけると、写真の統一感が損なわれ、乱雑な印象の紙面になりかねません。

そのリスクを回避するためにも、「構図・アングル・比率・色味・明るさ」の統一を意識して撮影を行いましょう。

4.レタッチ

撮影が終わったら、撮影写真のレタッチ作業に入ります。
レタッチは前述の画像編集ソフトを使用して、作業しましょう。
ここでいうレタッチとは、下記のような行程を指します。

  • 切抜・白トバシ
  • トリミング
  • 色調整

詳細は後で述べますが、このレタッチを行うことで写真の統一感や印象がグッと変わります。
ぜひ取り入れていきましょう。

カタログ掲載向け 商品撮影のポイント

撮影の流れを把握したところで、カタログ掲載に向けた商品撮影ポイントを4つ紹介していきます。
先にも述べたように、商品撮影といっても製品撮影からサービス撮影まで、企業が扱う商品によって内容は変わってきます。

今回は、

  • 商品撮影(製品撮影、サービス撮影の両方)のポイント
  • 製品撮影のポイント
  • サービス撮影のポイント
  • レタッチ作業のポイント

これら4つのポイントに分けて解説していきます。
本格的な機材がなくても取り入れやすいポイントもあるので、ぜひ撮影にお役立てください。

商品撮影のポイント

製品撮影・サービス撮影の両方に活かせる、商品撮影のポイントは下記3点です。

  • ライティング
  • 下地、背景
  • 構図、アングル

まずはライティングです。ライティングといっても、自然光を活かした方法からストロボなどの照明機材を駆使した方法まで様々あります。
共通して大事になのは「光の向き」です。特に、商品の奥+上から照らすように光を入れることをおすすめします。
ライティングは商品の”立体感”を生み出します。そして”質感”や”色味”の表現も、ライティング次第で変化します。

例えば、正面からライティングをした場合、光が商品の正面部分に行き渡り、影のない平面的な写真になるでしょう。
すると、商品の質感や色味も白寄りの表現になり、本来の素材感がなくなる可能性があります。

先述した、商品の奥+上から照らすようにライティングすると、明るいところと暗いところでコントラストがつきます。
このメリハリが商品の立体感を生み出し、さらに明暗によって質感や色味の違いが表現されます。
それは、ここで紹介するのはほんの一部ですが、たっとこれだけでもグッと印象を変えられるのがライティングなのです。

次に下地、背景です。写真全体を見たとき、商品以外の大部分を占めるのは下地や背景です。
そこから受ける印象も大きいのではないでしょうか。

例えば、グラスの商品撮影を行う場合、グラスは背景を透過します。そのため、白い背景なら白色が、黒い背景なら黒色が大部分を占めます。このように背景が白か黒かで、写真から受ける印象は大きく左右されるのではないでしょうか?
白背景なら清潔感・カジュアルさなどのイメージ、黒背景なら高級感・重厚感などのイメージが浮かぶと思います。

上記のように、背景色による印象操作が可能であれば、木目や大理石など質感のある背景によって印象を変えることもできます。ただし、あくまで背景は商品を引き立たせるためのもの。かえって商品よりも目立っては、本末転倒です。

誰にどのように訴求していきたいか、そこに合わせて背景を設定していくとより高い訴求効果が期待できるでしょう。

次に構図、アングルです。商品を写真のどこに配置するか、どの部分を特に見せたいか、それで写真の持つ意味合いは変化します。

まずは被写体との距離からです。被写体との距離が近いと、レンズの性質から商品が歪んで見えてしまいます。その歪みを避けるためには望遠レンズを使用したり、被写体との距離を置いて撮影し、トリミングで比率の調整を図ることをおすすめします。

また、構図も意識しておきましょう。通常の商品撮影であれば、商品全景を見せることが目的になります。そのため、写真中央に商品を配置する、トリミングする等で構図の調整を行います。
ただし、空間も含めて商品を撮影する場合、”商品”が主役となるか、”商品のある空間”が主役となるか、写真の使用用途によって変化します。

もし”商品のある空間”が主役”の場合、商品が中央にある必要はありません。空間そのものを撮影することが目的ですから、商品が端にあってもイメージ写真として成立します。

製品撮影のポイント

製品撮影のポイントは下記3点です。

  • 機能
  • 特徴
  • 質感、素材

まずは機能です。
次に特徴についてです。
次に質感、素材です。

サービス撮影のポイント

サービス撮影のポイントは下記3点です。

  • 訴求対象と目的
  • 空間、設備
  • 演出

まずは訴求対象と目的についてです。
次に空間、設備についてです。
次に演出です。

レタッチ作業のポイント

レタッチ作業のポイントは下記3点です。

  • 切抜・白トバシ
  • トリミング
  • 色調整

まずは切抜、白トバシです。
次にトリミングについてです。
次に色調整です。

カタログ撮影をするなら七彩工房にお任せください

ここまでカタログ撮影のポイントについて解説してきました。
このコラムが自社で撮影する上で、何かのお役になれば幸いです。

それでも、

「思っていた写真が出来上がらない…」
「モデル契約の仕方がわからない…」
「撮影の物量が多く手が回らない…」

など、お困りごとがあった場合は是非、弊社にお尋ねください。
七彩工房は広告写真の撮影を60年間専門に行ってきました。その中で培ったノウハウで、効果的なカタログ撮影をすることが出来ます。
さらにロケが必要な場合のロケ地手配やモデルが必要な際のモデル起用などの対応も可能です。

商品撮影の作品例についてはこちら

また、カタログ撮影となると大量撮影に場合も多く、撮影のための時間と手間だけでなく、商品の保管場所や撮影した写真データの管理も煩雑になります。

七彩工房にご依頼頂ければ、そのような手間も省くことが出来ます。

カタログ撮影についてまとめ

いかがだったでしょうか?

カタログ撮影について撮影の流れや、撮影するポイントを解説してきました。

今回紹介した初心者でもできる撮影のポイントは以下の通りです。

  • 撮影ラフを作る
  • 背景はシンプルにする
  • 売りたい商品が一番目立つように撮る
  • ライティングによりメリハリを付ける

自分たちでカタログ撮影を行うことも可能ですが、より効果のあるカタログを作成したいとお考えの方は七彩工房へお問い合わせください。

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